育児や子育てでこのような事で悩んだりしていませんか?(妊娠~ 乳幼児期)

・出産前後から気分が沈み、不安でよく眠れない感じがある

・泣きやまない、手が掛かる子どもに心も身体も疲れ果てている

・仕事と育児、 両方頑張っているがイライラがとまらずつい子どもにあたってしま う

・一日中子どもと向き合っているのが耐えられない

・叱りだすとエスカレートしてしまい止まらなくなってしまう

・何が正しい子育てなのか分からず不安になる

子育ては誰にとっても真新しい経験の連続です。あれほど心待ちにしていた赤ちゃんなのに、 いざ子育てがスタートすると生活の中心は赤ちゃんで、お母さんはご飯を食べるのも一苦労。 上手におっぱいを飲んでくれない、 連日連夜大きな声で泣き続ける、疲れているのに赤ちゃんが寝てくれないから毎日が睡眠不足… 疲労は溜まる一方で、時には子どもを可愛く思えない日があるかもしれません。このような疲労感やストレスは、母親なら誰もが感じたことがあるのではないでしょうか。

女性は妊娠した瞬間から急激な身体的、心理的な変化を経験しています。出産直後からはその喜びと並行してマタニティブルーと呼ばれる、一過性の気分の不安定さを感じる女性もおり、 子育てはすでに妊娠と同時に始まっていると考えてもよいのかもしれません。

昨今は出産して間もなく仕事に復帰するお母さんが少なくありません。仕事帰りに保育園に迎えに来たお母さんに、子どもは全身で喜びを表現し甘えてきます。疲れた体で子どもを抱いて帰宅し、休む暇もなく家族のために夕食の支度をする…。ちゃんとやらなきゃ、頑張らなきゃ、そのように考えて何もかもを頑張ってしまうお母さんは、知らない間に心も体もパンパンに張り詰め、 可愛いはずの子どもにイライラをぶつけてしまうこともあるでしょう。小さな子どもを育てながら仕事をするのは肉体的にも大変負担が大きいものです。同じように一日中子どもと一緒に過ごす専業主婦のお母さんも、子どもと向き合う時間が長い分、苛立ちを覚えやすくなるでしょう。出産前は比較的自分のペースで過ごせていたのに、出産したら自分の時間などないも同然。イクメンが話題になりましたが、すべての母親がその恩恵にあやかれるわけではありません。

疲労やストレスが蓄積し、心に余裕がなくなると子どもの些細なことが気になり、叱責したり批判したりすることが多くなりがちです。つい激しい口調で叱ってしまい手が出そうになる、 なんてこともあるかもしれません。子どもがようやく寝静まってから、疲れやすく感情をコントロールできない自分を責め、母親失格などと考えて気分が沈んでしまうこともあるかもしれませ ん。しかし疲れてしまったり、つい感情的になったりしてしまうのは、慣れない子育てにひたむきに奮闘している証であり、母親失格なんてことは決してないのです。

人の命や成長と向き合う子育てには、どの子どもにも適した、たった一つの正解は無いのにも関わらずネットや雑誌などに子育て に関する情報は溢れており、それらがかえって迷いや不安を大きくしてしまうことがあります。例えばトイレトレーニングで、周りの子どもが次々と出来るようになっていくのに対して、我が子は失敗ばかりで思うように進んでいないとしましょう。失敗するたびに強い口調で叱り、無視をするなどの罰を与え、反対にたった一度でも成功すると大げさなリアクションで褒める。早くオムツをとってあげたい親の心がそうしているのかもしれませ んが、このような極端な躾で育った子どもは、自分の存在価値を疑うようになったり、親に褒められるために行動したりするようになることが少なくあり ません。

ひと昔の子育ては両親だけのものではなく、親の両親や隣近所、または地域全体に見守られながら、不安なことがあれば気軽に聞き、疲れたら子どもを預けるなどして、精神的にも肉体的にも親の負担は今より少なかったように思われま す。しかし、最近では、家族形態や社会の変化により育児のほとんどが家庭の中でのみ行わ れるようになりました。それに伴い、親の負担や不安は大きくなり、 分からないことはネットをはじめとした情報に頼らざるを得ない、それが昨今の子育てを取り巻く環境なのです。

子育ての責任を一身に背負ったお母さんは、過度の責任感や使命感から「こうしなければ子どもがだめになる」「こんなことでは立派な大人になれない」のような考えに陥りがちです。そして、我が子を他の子どもと比べて不安になったり焦燥感抱いたりして子 どもに多くを要求したり、激しい口調でいうことをきかせようとしてしまう。このようなことは多くの母親が経験していることでしょう。

子育てに悩んだり迷ったりしているのはあなただけではありません 。もし自分だけがうまく出来ないように感じるなら、それは少し休養が必要なサインかもしれません。また、子どもに過度の期待や要求をしてしまうお母さんの中には、自身についてネガティブな思いがある方も少なくありません。カウンセリングではお母さんの心の中で起きていることを理解し、喜びや楽しみを感じながら子育てをしていけることを目指してまい ります。より良い子育てについて一緒に考えてまいりましょう。

乳幼児期の子育ては大変なことも多いですが、子どもの人生の基礎をつくるかけがえのないものでもあります。お一人で悩んでおられるなら、お話にいらしてみませんか。