喪失感に押しつぶされそうで悩んだりしていませんか?(失恋・受験就職) 

・失恋してしまいつらくてどうしていいのかわからない

・突然のリストラに、自分は何も出来ない、必要無いのではと考えてしまう

・試験で思うような結果が出なくて自分に自信がなくなってしまった

・目標を見失ってしまった

大切にしていた環境や気持ち、大事にしてきたものごとなどを突如失ってしまった体験は、実際に体験したその人にしか分からない衝撃と感情を呼び起こすことでしょう。人それぞれに大切に思う対象や思いの深さは違うものです。思いが深ければ深いほど失くしたことで味わう感情は大きくなり、時には後悔の念にとらわれて自分を責めてしまったりするかもしれません。喪失体験はすべての人に同じ意味を持つわけではありません。失ったものがその人にとってかけがえのないものであれば、その人が抱く悲痛な喪失感は当然のものであり、現実を受け入れて回復に向かう過程では温かなサポートが必要とされることもあります。

とても好きだった彼(彼女)に振られてしまい、食べることもできず、何かする気力も出ず泣き明かす。勇気を振り絞って告白した相手に振られてしまい、何も手につかず外出する気にもなれない。ここまでに至らないとしても誰にも似たような経験が一度はあるのではないでしょうか。その経験から3日で立ち直る人もいれば1年かけてもその悲しみが癒えない人もいます。「あの時、あんなことを言わなければ…」「もっとこうしていたなら…」後悔や自責の念にかられ、やり場のない感情に支配される人もいるでしょう。

自分や愛する人、または社会のために働くことを生きがいとしている人が、その仕事や職場を突如として奪われることになったら…それまでの自分を否定して自分は必要とされない人間だと考えてしまうかもしれないし、更には将来の不安にかられて身動きがとれなくなってしまうかもしれません。

なかには大きなプロジェクトの終了など大きな目標が達成されたことで生じる空虚感を経験する人もいるでしょう。そのような経験も時には心にぽっかり穴があいたような喪失感を呼び起こすことがあります。

人生において私たちは憧れの学校、夢見た仕事、理想の会社など…その時々で何かしらの目標を持ちながら生きています。しかし長い人生のなかでは思うような結果が得られない経験は誰にもあることではないでしょうか。努力した分だけ、思いが強かった分だけその時の衝撃は大きく、目標も自信も失い自暴自棄になることがあってもおかしくはないのです。

私たちがその喪失の体験から立ち直り、前を向いて生きてゆくことができるようになるまでの時間や経過は千差万別です。3日で立ち直る人から見れば1年以上も立ち直れない人は不思議に見えるかもしれませんが、悲しみが癒えないからといってその人が脆弱な神経の持ち主だということはありません。その人により悲しみが癒えてゆく道は違うものであり、その悲しみは容易には分かち合えないのかもしれません。

しかし私たちは、その出来事をなかったことにすることはできなくても、その状況を少しずつ前向きに変えていくことはできるのです。ただ、喪失の強い悲しみの中にあるとき、自分一人で前向きになることは難しいことでしょう。

もしかしたらカウンセリングを受けてみようと前向きになることすら現実的ではないのかもしれませんが、誰かに話をして、少しずつ気持ちの整理をつけいくことが前進することの助けになるかもしれません。

後悔や自責の念、自己否定や無力感などで自分を追い込み続けると、「私は必要とされていない」「誰も私を愛してくれない」「自分は何をやってもうまくいかない」「誰も自分を認めてくれない」などといった思いこみから、スキーマと呼ばれる自分や他人、世界に対しての偏った考えを形成してしまうことがあります。もし、これまでも小さなことで落ち込んでしまう経験を繰り返していると感じているなら、すでにこのような偏った考えにとらわれているということも考えられます。

カウンセリングで取り扱う認知行動療法は、そのような考えを前向きな考え方に変容してゆけるように自身で対処法を身に付けることができる療法です。また、マインドフルネス認知療法を並行して行うことで、悲しい経験を反芻してしまうことからも離れることができるでしょう。

失恋や遂げることの出来ない恋愛に悩んだり、生きがいや目標を失って衝撃を受けたりすることは誰にでも起こり得ることです。そう頭では理解できても受け入れられない状態は大変につらいものですが、自分自身の心の中を見つめ直すことで押しつぶされそうな激しい喪失感からゆっくりと回復していくことは可能なのです。

耐え難いつらい気持ちを話して心の整理する、そのような感覚で一度カウンセリングを利用してみてはいかがでしょう。お一人で悩み苦しんでいるなら、まずはご相談ください。