喪失感に押しつぶされそうで悩んだりしていませんか?

・親や友人など身近な人の死が受け入れられなくてつらい

・いつも一緒にいたペットとの死別から立ち直れなくて何も手につかない

私たちの人生には様々な別れがあります。親や友人、可愛がっていたペットなど愛する対象との死別のほかにも、目標や夢といった心の支えや身体の一部を失うことも別れと言えるかもしれません。大事な人やものとの別れにより私たちは悲しみや怒り、絶望など様々な感情を体験します。他の人から見たらそんなものと思われてしまう対象でもそれぞれに大切な思いがあるのです。それらが突然自分の目の前から消えてしまったとしたら…その喪失感は耐え難い苦痛をともなうものであり、体験した人にしか分からない最もつらい経験の一つではないでしょうか。

身近な人や可愛がっていたペットと悲しいお別れをしなければならなかった時、私たちは、悲しみ、孤独、苦痛、思慕の念などにより毎日を泣いて過ごすかもしれません。時には、寄り添ってくれようとする親切な人の存在さえも疎ましいと感じることもあるでしょう。自分の心が壊れないように、立っていられるように、それだけで精一杯の状態なのです。

失ってから気づく…。愛する者との別れはなにものにも代え難いつらい経験であり、このつらさは生涯消えることはないのではないか、と感じる人もいるかもしれません。

喪失の悲しみ、苦痛から回復して前を向いていくことができるようになるまでには千差万別の道があります。時間の経過とともに薄らいでゆくこともあれば、悲しみが癒えず立ち直るまでに時間がかかってしまう方もいます。

また、その方にとって喪失の衝撃が大きすぎると、嘆き、悲しむこともできず無理に考えないようにしようとして自分の気持ちに蓋をしてしまうことがあります。すると、その時は乗り越えられたと思っていても抑えていた気持ちが後になって形を変えて出てくることがあり、この状態を長引かせてしまうと様々な肉体的・精神的な不調に結びついてしまうこともあるのです。

人によっては、悲しみよりも罪悪感や懺悔、後悔の念に苦しむことがあります。あの時ああしていれば、あんなこと言わなければ、などと自分を責め続けます。時間が経過しても失くした人への思慕の念がますます強くなり、気分の落ち込みが激しく何もする気にならないのなら心のバランスを崩しており支援が必要な状態かもしれません。

私たちは、その全てを忘れてしまうことは不可能でも今より前向きに変えていくことはできるのです。ただ、暗闇の中で一人膝をかかえている、そんな状態のときには自分一人ではなかなか前向きにはなれないものです。

あなたが罪悪感や後悔の念に苦しむのはどんな思いからでしょう。人は一人きりで思いを巡らすとき、自分の考えに縛られてしまいがちです。しかし誰かと話してみることにより別の考えに気付き、自分を責め続けている苦しみから解放されることにつながることがあります。今は孤独の恐怖に襲われて一人怯えていたとしても、誰かと話しているうちに自分は一人ではなかったと思える時がくるかもしれません。

カウンセリングでは別れのつらさに効く薬を処方することはできません。しかし、言えなかった想いや伝えたかった言葉を残しているなら、そのことを話してみるだけでも気持ちが安らぐのを感じることでしょう。そのような時間をカウンセラーとともに過ごすことで、別れを受け入れてつらさを消化してゆくお手伝いをすることができるかもしれません。

別れのつらさにお一人で苦しんでいるなら、一度カウンセリングを受けてみませんか